「代理出産を問い直す会」(代表:柳原良江)は2008年に東京大学大学院人文社会系研究科グローバルCOEプログラム「死生学の展開と組織化」(現死生学・応用倫理センター)の若手研究員3名により設立され、代理出産を中心に、第三者の関わる生殖技術に関する問題の研究を行ってきた。
一般的にこの方法は医学・科学技術的側面から語られがちだが、本会では特に、生命や人の意味・価値、あるいは搾取や収奪など人文社会的な側面に焦点を当てている。
本会は、学術的な研究活動に加え、国内で代理出産を始め「第三者の関わる生殖技術」に関する重要な社会問題が起きた時には、会からコメントを発表している。また近年では、世界的な代理出産反対キャンペーン”Stop Surrogacy Now”による声明の日本語訳「今こそSTOP!代理出産」を制作している。
さらに大手マス・メディアではあまり取り上げられない、代理出産や卵子提供の現状を伝えるため、2014年には米国・生命倫理文化センター(CBC)のドキュメンタリー映画 『eggsploitation』の日本語版を作成(邦題『卵子提供ーー美談の裏側』、2016年には『Breeders:A Subclass of Women』の日本語版(邦題『代理出産ーー繁殖階級の女?』)を制作し、各地で上映会を実施している。
☞ 日本語版『卵子提供 美談の裏側』本編はこのサイトから有料で視聴可能です。(なお視聴料は全て映画制作元であるNPO団体CBCの収入となります)。
*日本語版『代理出産ーー繁殖階級の女?』の上映会を希望なさる方は、代表の柳原にご連絡下さい。