Author Archives: yyanagihara

映画『卵子提供』第6回上映会

映画『卵子提供―美談の裏側』
第6回上映会

  • 日時:9月19日(金)大阪大学医学部 14時〜17時
  • 主催:大阪大学大学院医学系研究科 医の倫理と公共政策学
  • 会場:大阪大学吹田キャンパス最先端医療イノベーションセンター棟3階演習室1
  • 詳細:こちらをご覧下さい(大阪大学のサイト内)

映画『卵子提供』第5回上映会

映画『卵子提供―美談の裏側』
第5回上映会

  • 日時:2014年6月7日(土)14時〜17時
  • 主催:代理出産を問い直す会・立命館大学生存学研究センター
  • 共催:立命館大学人間科学研究所
  • 会場:立命館大学衣笠キャンパス 充光館301
    プログラム:こちらをご覧下さい(立命館大学生存学研究センター)

映画『卵子提供』第4回上映会

映画『卵子提供―美談の裏側』
第4回上映会

  • 日時:2014年5月31日(土) 開場 13:00、 開演:13:30~15:30
  • 場所:明治学院大学白金キャンパス 3号館3201番教室

概要
アメリカの不妊治療は数千億円規模の巨大産業に成長しています。そこでは、人間の 卵子が盛んに取引されています。卵子の提供者になることを「不妊の女性を助けるた めに」と誘われ、「謝礼」にひかれる若い女性が、実際にどんな経験をしているか、 リスクを負っているかについてはほとんど知られていません。このドキュメンタリー は卵子を提供した女性たちへのインタビューを通じて、卵子提供と産業の実態を明ら かにしていきます。
2011年カリフォルニア・インディペンデントフィルム祭 ベストドキュメンタリー賞 受賞作品、2013年新バージョン・リリース

映画『卵子提供』第2回上映会

映画『卵子提供―美談の裏側』
第2回上映会

  • 司会:伊佐智子(久留米大学非常勤講師)
  • 解説:柳原良江(東京大学・代理出産を問い直す会代表)
  • 日時:2014年3月2日(日) 13:30-15:30
  • 場所:久留米大学 福岡サテライト
  • プログラム
    13:30 開会 (開場 13:00)
    13:30-13:45 ご挨拶と説明
    13:45-14:30 上映
    14:30-15:30 トークと質疑応答

「代理出産を問い直す会」代表の柳原により、本上映会の趣旨と卵子提供の現状に関する簡単な説明を行ったうえで上映しました。 上映終了後には主催者である伊佐と柳原により、トークセッションを実施した後に、フロアとの質疑応答を行いました。

映画『卵子提供』第1回上映会

映画『卵子提供―美談の裏側』
第1回上映会

  • 日時:2014年2月22日(土)14:00-16:00(開場13:30)
  • 場所:東京大学情報学環(本郷キャンパス)福武ホール
    地下2階ラーニングシアター
  • 司会
    石川公彌子(日本学術振興会特別研究員)
  • トークセッション
    林香里(東京大学情報学環、メディア/ジャーナリズム研究)
    水島希(東京大学情報学環、科学技術社会論)
    柳原良江(東京大学人文社会系研究科、代理出産を問い直す会代表)
  • 主催:代理出産を問い直す会+東大情報学環佐倉研究室

「代理出産を問い直す会」代表の柳原により、本上映会の趣旨と卵子提供の現状に関する簡単な説明を行ったうえで上映しました。 上映終了後には主催者である柳原と水島により、卵子提供や代理出産など第三者の関する生殖技術の問題について話し合う他、ゲストとしてメディア/ ジャーナリズム研究が専門の林香里氏を迎え、女性を巡る社会問題の報じられ方について意見交換を行いました。

第9回研究会

  • 日時:2013年10月18日(金)18:00~20:30
  • 開催場所:東京大学本郷キャンパス 赤門総合研究棟 8階 多分野交流演習室
  • 報告者:平岡章夫(国立国会図書館副主査)
  • 報告タイトル
    「自己決定権」に抗する人権理論の可能性―「多極競合的人権理論」の枠組みについて―(仮)
  • 報告概要
    「自己決定権」概念は、女性の「性と生殖における自由」や医療における「インフォームド・コンセント」の確立を求める要求のキー概念とされてきた。しかし一方では、同じ「自己決定権」に基づいて、売買春や安楽死・代理出産などを擁護する風潮も出現した。社会的弱者の地位向上に役立つと期待された「自己決定権」が、逆に機能する場面が出てきたのである。このジレンマについては多く議論があるが、大部分は「自己決定権」概念の正当性をある程度認めた上で、その制限可能性を論じるというアプローチをとってきた。しかし報告者は、「自己決定権」概念の正当性を根本的に疑う立場から研究を進め、その内容を『多極競合的人権理論の可能性』(成文堂、2013年)にまとめた。今回の報告では、まず、社会的弱者(女性・患者・生徒など)の「自己決定権」要求とされてきた内容のうち正当と思われる部分については、「平等な選択の自由」への要求として、あるいは表現の自由など政治的権利への要求として説明できることを示す。その際、「自己決定権」を肯定する議論には、新自由主義的な意味での「自己決定権」を重視する考え方と、社会的弱者の声が聴きとられる理論の構築を目指しつつも「自己決定権」概念そのものは否定しない考え方の2種類があることを指摘する。その上で、背景理論としての「多極競合的人権理論」について説明する。多元主義的な政治観をベースとした人権理論で、「政治的関係については、政治参加と公的異議申し立ての権利が保障された状態を理想として前提し、社会的関係については、社会内での各集団・各属性間について、権力関係を可能な限り平等化することを目指す理論」と定義される。報告の後半では、「多極競合的人権理論」の視点から、「自己決定権」が問題となる論点について批判的分析を提示する。たとえば、個人による自発的な「性の商品化」を「性的自己決定権」の行使として肯定した議論について、男女間の権力関係を軽視した議論として批判する。また、個人による自発的な「危険な行為」への従事を「自己決定権」の行使として承認する議論(「死ぬ権利」肯定論、代理出産肯定論も包含する)についても、社会的に劣位の集団・カテゴリーに属する人々に危険負担を集中させる恐れがあり、パターナリズムに基づく介入を否定できないことを示す。