- 日時: 2008年12月20日(土)
- 場所: 東京大学多分野交流演習室(赤門総合研究棟845)
- 報告者: 柳原良江(東京大学)
- 報告タイトル: 「女性の身体経験の忘却と意味づけ–代理出産をめぐる言説から」
- 発表の概要
代理出産に関する海外や日本の状況を概観した上で、代理出産をめぐる言説における、妊娠・出産の経験に対する 意味づけの変容を整理した。これらの経験は、代理出産の実施を容易なものとする新たな意味により書き換えられており、 その際に、従来はコミュニティーにおける人間の意味づけを図る際に機能してきた、妊娠・出産当事者の経験、またそれらに 対する観察からもたらされる経験知が、捨象されていることを説明した。